ライオンと魔女」を先週の先行公開で見てきましたよ。
ほぼ原作通りで満足。「最後の戦い」はともかく原作(大人買いしました)読み直したところ、丁度映画化にはよいボリュームだなぁと思いました。特にキャストがすばらしい。子供のころ大好きだった一の王ピーターがすごいすてき。
キリスト教のプロパガンダなのか?なんて記事もあるようですが、日本ではまず問題にならないだろうなぁ。
世代的にうちの母なんか「十戒」を学校の先生につれられて見に行ったとか言ってますし。いいのか(笑
別にある宗教の思想を表した物語だからだといって、エンターテイメントとして優れていればそれだけの話だし、相互理解の手助けになればいいとしか言えない。また、そういう文化をよそに輸出することって大切なことだよなとも思う。
でもほんとのこと言うと3大ファンタジーの派閥では私が指輪派なのは、あれが単純にキリスト教的に救われていないと感じているせいかもしれないとも思う。仕方ないけど、自分流で読んでしまってる。つまり結局自分のなした行為の善悪を簡単に決められずに救われないまま逝ってしまうこと、あるいは友の魂を救えないまま行かせてしまうことがこの世にはあるし、それでもその行動を選択して辛い生を続けるしかないことがあるみたいな。フロドはキリストであり、同時にユダであり、かつ生きているうちには神の裁きも救いも届かないところにあるのが納得できるというか。…なんだ、悲しい人間観だな。ヲイ。でもなんつうか自由なんだよなぁ。
ナルニアはそうじゃないから、安心して見ていられるけど、なんとなくその中(多分キリスト教的価値観とか聖書の世界)にいないと納得できない文脈がある。対象年齢が低いからわかりやすく書かれているってことをさっぴいてもさ。ディズニーだし、仕方ないよね。